技術と失敗からの学び - 『失敗の科学』を読んで

2023年に一度もブログを書いていないことを思い出し、もう年末ぎりぎりに書きました。 今回は失敗の科学という本です。この本は以前から読もうと思っていたもので、Kindle Unlimitedに登場したことが読むきっかけになりました。

「失敗の科学」は、同じテーマを扱った他の本と比較しても、特に深い洞察を与えてくれる一冊です。例えば、エンジニア魂も興味深い本ですが、失敗の科学は事例だけでなく、それに対する考察がメインで、より深く考えるきっかけを提供してくれます。

私が特に興味を持ったのは、エンジニアという職業の視点から見た航空業界と医療業界の比較です。航空業界は失敗を公開し、全世界での再発防止策を取り入れていますが、医療業界ではそのような失敗の共有は珍しいとされています。システム業界においても、ポストモーテムのように失敗から学ぶ方法が増えていることが指摘されています。アジャイル開発では、小規模に構築し、学習機会を多く取り入れ、システムを成熟させていく方法が採用されています。

しかし、日常的には、どこまで失敗を許容するかのバランスを取ることが難しいとも感じています。航空業界とは異なり、web業界では人命が直接関わることは少なく、リスクを取りやすい傾向にあります。自分がどのようなシステムに携わってきたかによっても、対応は異なるでしょう。web業界に入ってくる人たちは、SIerのように厳密なテストを重ねてシステムをリリースすることを好まない人も多いです。また、web業界では、少しのエラー率の上昇を許容するシステムもあれば、一度のエラーも許されないシステムもあります。

私は性格的に確認を多くすることを好みますが、それでも失敗する確率は0にできないですし、かかった工数を考えるとマイナスかもしれません。リリースに当たってどこまでやるかはバランスが難しいですが、ある程度のコストをかけても障害の確率は低くしたいと思っています。

最終的には、これらはチームリーダーやプロダクトオーナーが判断することですが、重要なのは失敗から学んだ結果をどう活かすかです。ただ単にチェック項目を増やすだけでは、工数が増え、web業界で重視されるスピードを損なう可能性があります。コストは変わらずに安定性を向上させることが理想で、それがシステム開発手法の進化につながり、また面白さといえるでしょう。

ブログの言いたいことだけ概要を考えて、ChatGPTに清書してもらいましたが、難しいですね。。自分の文章じゃないみたい。 まぁ今後改善ということで。

皆様よいお年を。